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国自体がブーツの形をしているだけあって、靴といえばイタリアです。 革製品の長い歴史と技術によって作られた、履き心地とデザインのよい靴は、他に見ることのできないものだと思います。
事実40年代後半には、イタリア靴は世界の流行の中心でした。 イタリアの靴を見れば、その時代の靴の流行がわかるといわれるほどでした。
革製品といえばバッグもそうです。 なんと、イタリアから日本への輸入品目第一位は、バッグなのです。 そして、3位が靴です。 これら革製品の生産は、多くの場合家族経営や中小企業によるものということも、イタリアの職人気質を物語っています。
アジア製の安価な製品の流通によって、価格競争に敗れた現在、イタリアを担うのは、イタリアの基本、高品質でデザインの良いメイド・イン・イタリーなのでしょう。
さて、イタリア各地、特にトスカーナ地方には、多くの靴製造中小企業が存在します。 それらの多くの発起人となったのは、靴職人です。サルバトーレ・フェラガモが有名ですね。 時代の流れとともに、現在でもオール・ハンドメイドの靴作りをしている店は、イタリアでも数えるほどしかないといいます。とにかく早くからの修行が必要だといわれる靴職人の道。学業をおろそかにできない現代の子供たちにとって、なかなか始めるのが難しい職業なのかもしれません。
機械の手を借りての製造がほとんどとなってしまった今。 それでも、イタリアの靴を見ていると、作り・デザイン・色・肌さわり、どれをとってもまだまだ職人精神が息づいているなと感じます。 特に革の質と微妙な色の多さには、イタリア人のセンスのよさを褒め称える他ありません。
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